いま、学校現場で「教員不足」が深刻です。
各地の学校で教員不足が叫ばれているようです。
つい先日も、教育の専門家4人による記者会見が行われました。
会見では、
「先日アンケートで回答した教頭179人のうち、
2割が先月の始業式の時点で『教員不足が起きている』と回答した」
という事実が明らかになりました。
教員不足の要因は、
長時間労働などの労働環境、給料や休日日数などの待遇面、
そして部活顧問などの本業以外の業務の多さなどがあげられるようです。
対策として文科省は、
免許はないけど知識や経験がある社会人を教員として採用することができる
特別免許の制度を積極的に活用するよう
全国の教育委員会に緊急で通知しました。
特別免許制度では
オリンピックなどの国際大会での経験や博士号を持っている人が
経験や専門的な知識を活かし、教員として指導することができます。
その一方で、
特別免許で採用される人は必要な知識や技能が不足しているのでは?
との懸念もあります。
文科省は、各自治体に適切な研修をするよう求めてはいますが、
やはりどうしても不安に感じてしまいますよね。
教員不足は、昨年度に問題が本格的に明るみになり
今年度にも引き続いています。
教員が少ないと、生徒一人一人に使える時間も少なくなりますし、
空いた席を埋める“代理の先生”が授業する回数が多くなると
教育の質も下がってしまう可能性があります……。
会見で専門家は、
教員の労働環境の改善と
国や自治体が正規教員の採用のため予算を確保すること、
そして、地域社会に対して、教員のおかれた状況を理解し応援してほしい
と呼びかけました。
なんとか厳しい現状が改善されて、
十分な数の教員が余裕をもって教育に集中できるような
学校が増えてほしいですね。