突然ですが、3つ問題を出します。
【第1問】
「密度」とは何のことかわかりますか?
(ぜひ頭の中で思い浮かべてみてください。)
正解は……
「重さあたりの大きさ」のことです。
【第2問】
「密度の求め方」はわかりますか?
正解は……
「(重さ)÷(大きさ)」です。
絶対に覚えておきたいところですね!
【第3問】
「密度」の単位は何かわかりますか?
正解は……
「g/c㎥」や「kg/㎥」などです。(いろいろあります)
さて、今回はこの“単位”についてのお話です。
あまり知られていないことですが、単位の「/」は、「パー(per)」と呼ばれます。
上記の密度の単位なら、
「グラムパー立法センチメートル」や「キログラムパー立法メートル」
といいます。
では、「/」と表される「パー(per)」とは何のことかというと、
英単語「per:~あたり、~につき」のことなんです。
ところで、第1問でお聞きした
「密度」とは何のことか
を覚えていますか?
そうです。「密度」は
「重さあたりの大きさ」
のことでしたね。
お気づきになりましたか?
「/(per)」は「~あたり」のことと先ほど言いましたが、
まさにこの単位「g(重さ)/c㎥(大きさ)」が、「密度」という言葉の意味を
表しているんです!!
さて、勘のいい方はさらにもう一つ気づかれたかもしれませんが、
第2問でお聞きした、「密度の求め方」
「(密度)=(重さ)÷(大きさ)」
も、実は単位を見るとわかるんですね。
密度の単位「g(重さ)/㎥(大きさ)」
の「/」は「per(~あたり)」と先ほどお伝えしましたが、
実はこの「/」は、分数の二つの数字の間にある横棒を表してもいるんですね。
(この場合の「/」は「オーバー(over)」と呼びます。)
傾き方に着目すると覚えやすいですが、
「/」の左側が分子、右側が分母です。
さて!分数とは、分子を分母で割った数を表したものでしたよね!
密度の単位「g(重さ)/㎥(大きさ)」に当てはめて考えると、
重さ÷大きさ となります。
これは、まさに密度の求め方
「(密度)=(重さ)÷(大きさ)」
と同じですよね!
つまり、単位は、その求め方を表してもいたんです!
このように、単位はそのものの内容を表します。
このことは密度以外のいろんな「度」で言えます。(速度や、湿度でも)
もし公式に自信がなくても、単位さえ覚えていれば
答えを導き出せることがよくあります。
「/」が「per(~あたり)」であり、分数の横棒であることを覚えておけば、
用語の理解が速くなる場合もあります。
今回の記事の内容を普段の勉強に活かして、どんどん理科を得意にしていってくださいね!