「今日は勉強しないっ」
一日サボると……

突然ですが、ピアノやバイオリンなど楽器の世界では


「一日サボると三日戻る」


と言われています。

スポーツにしてもそうで、強豪校の部活などで同様に言われています。


実はこれ、勉強に関しても言えるんです。





人間の脳は、覚えては忘れてを繰り返して記憶が定着していくようにできています。

例えば歴史科目の出来事や年号も、


1.教科書で初めて習い

2.次の日には忘れ、

3.宿題の答え合わせで思い出し、

4,三日後には忘れ、

4.テスト前の勉強で復習。記憶を強固にし、

5.テスト本番に解けるようになります。



そして、「うろ覚え」ぐらいの時に復習することが

効率的に記憶を定着させる理想的なサイクルだといわれています。



想像してほしいのですが、

ある日教科書で覚えた日本史の出来事と年号を、

その2週間後までまったく復習せずにもう一度教科書で見かけたとして

記憶が定着すると思いますか？


答えはNOで、残念ながら

「こんな言葉あったっけ？」

となって、初めて覚えたときとほぼ同じ定着度にしかなりません。




生徒さんはいくつもの科目を並行して勉強しなければいけないので、

「あの科目に触れていない」という期間が長くなってしまいがちです。


そこへいくと、

「今日は気分じゃないから勉強しない……」と、勉強しない日を設けることは

それだけ「科目に触れていない期間」が長くなってしまうことなので

とてももったいないことだとわかります。

いちど覚えるためにした努力がムダになってしまいますからね。




どれだけ部活で疲れた日でも、

勉強したくない気分で帰ってきた日も、


せめて最近覚えたページにサッと目を通すくらいの勉強はすることをオススメします。


時間当たりの勉強効率を上げるため

少しずつでもいいので、なるべく“毎日”勉強しましょう！