今回は少し難しいお話。
みなさんは「論理」と聞いて、すぐにそれがどういうものか思い浮かびますか?
「人のあるべき生き方のことじゃなかったっけ?」
と思ったかた、……それは「倫理」です。
論理とは、
「考えや議論を深めていく上での筋道」
のことです。
例えば
ある自然数「2x+a(xは整数)」について、aが偶数なら「2x+a」も偶数ですね。
aが奇数なら、「2x+a」は、奇数になります。
このことがなぜわかるかというと、
「2に整数(x)を掛けた数は、必ず2の倍数、つまり偶数になる。偶数に
偶数を足したら必ず偶数になる。偶数に奇数を足したら必ず奇数になる」
といった筋道で考えられるからです。
学校で勉強する内容――学問は、すべてこの“論理”という仕組みによって成り立っています。
数学も、理科も、英語のしくみも、国語の文章も、社会科もです。
つまり、論理的に考える力(論理的思考力)をつければ、その力はすべての教科の勉強に役立つのです。
では、論理的思考力を鍛えるにはどうすればいいかというと
「数学」と「国語」を勉強することが肝心だと思います。
数学は、数字や記号や文字を通して、完全に論理的な操作をする学問です。
数学とは論理そのものであると同時に、論理の訓練でもあるのです。
特に、【命題(必要条件や十分条件)】や【論理と集合】、そして、【証明】や【論証】をよく勉強すると
いいと思いますよ!
国語は言葉の訓練になります。
論理的思考はすべて言葉で行うものですので、
思考に必要な語彙力があることや、接続詞や助詞を正確に使えることはとても大事なんです。
国語を通して、文章同士の論理的な連関を感じるとることが出来たり、
ある程度の長い整合性のとれた文章を書けるようになったら
論理的思考力はバッチリです。
「論理的思考力」は、学問にかかわることのみならず、
会話のやりとりや仕事でも役に立つものです。
ぜひ普段の勉強の中で「論理」を意識して、論理的思考力を鍛えてみてくださいね。