授業中、
「みんなはもう理解できてるみたいだけど、自分はどれだけ考えてもわからない…」
といった経験、あるんじゃないでしょうか。
手を挙げて「わからない」と言うのも恥ずかしくてできず、
授業がどんどん進んでしまう……。
不安ですし、クラスメイトが余裕そうな表情で教科書をめくってると、劣等感を感じますよね。
そういった経験が積み重なると、
「自分は勉強に向いていないんだ…」
と結論付けてしまい、勉強を諦めてしまうかもしれません。
しかし、それはもしかしたら誤解で、
その人は本当は勉強に向いてるのかもしれません。
というのも、人間の脳にはタイプがあって
・表面だけをすぐに理解できてしまうタイプ
と
・じっくり時間をかけて理解するタイプ
があります。
表面だけをすぐに理解できてしまうタイプ、の生徒さんは、
たしかに一見すごく優れているように見えますが、
その実、その問題の基礎、“根っこ”の部分を無視して、やり方だけをマネしてるだけだったりするんです。
そこへいくとじっくり時間をかけて理解するタイプの生徒さんは
一度目の理解までは時間がかかりますが、
問題の“根っこ”の部分まで意識を巡らせて、そこに通ってる論理のすべてを把握しようとしています。
授業を余裕をもってついていける生徒は前者のタイプが多いですが、
一度理解したものを長い間覚えて、応用問題にも対応できるような勉強が出来ているのは
実は後者の方なのです。
もし「自分は理解が遅い……」と悩んでいても、
それはただじっくり時間をかけて理解するタイプなだけかもしれなくて、
学問に対する向き合い方としてはとても良いものだということを
忘れないでくださいね。