スマホで文章を書くとき、漢字に悩むことはほとんどありません。
「変換」を押せば文脈に合った漢字を出してくれます。
もし漢字がわからなくても、スマホで調べれば一発でわかります。
このような環境にいると
「漢字の勉強なんて必要なくない?」
と思ってしまいます。
確かに社会に出てからも、手書きで文章を書くような機会は減ってきています。
ペーパーレスの風潮が高まってきてからは特にそうですし、
この風潮はこれからも強まり続けるでしょう。
しかし!だからといってまったく漢字を勉強しなくてもいいかというと、
そうではないんです。
というのも、実は漢字を勉強することは“語彙力を増やすこと”にもなってるんです。
漢字を勉強する際には二字熟語の形容詞(緊密な、潤滑な、精緻な、など)や名詞を
書き取りして覚えますし、
なにより漢字を知っていることで、初めて目にする熟語の意味を推測できて、
身に着けることができます。
生きていていろんな文章に触れる中で、漢字を知っていることで意味が推測でき
どんどん語彙力が増えていくのです。
もし漢字を知らなければ、初めて出会う熟語の意味はいつまでも知らないままです。
語彙力が増えるとどんないいことがあるかというと、
まず、文章を正確に読めるようになるんですから、国語の学力が上がります。
国語は成績が上がりにくい教科なので、まずは基本的な語彙力をつけることが
何より重要なのです。
そして、語彙力が増えると、物事を深く考えることができます。
人は言葉を使ってものを考えます。
どんどん深いところへ思考を進ませていくには、
語彙を正確に使わないといけません。
語彙を正確に使うには、状況に適切な語彙が頭に入っていないといけませんね。
つまり語彙力を鍛えることは、深い思考をする上での基礎体力のようなものなんです。
語彙力の重要性を分かっていただけましたか?
漢字の勉強は手や目が疲れますし、ほかの教科に比べると味気なく感じるかも
しれません。
ですが、ぜひ「語彙力を増やすため!」と思って頑張ってくださいね!