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家庭教師のマナベスト 滋賀県 スタッフブログ

【全学年】
読書が学習にもたらす効能

2022/06/21

よく先生や親が子供に読書を勧めます。

小説、エッセイ、評論、科学や技術についての一般書……

活字の本にはいろいろなジャンルがあり、

それぞれがもつ味わいや知識は、本来それ自体おもしろく、読むだけで楽しいものです。


とはいえ、だれもが読書に興味をもち、日常的に本を開くことができるわけではありません。

活字の本を読めるかどうかは幼少期に読書をしたかどうかで変わってきます。

ある程度成長してからだと、なかなか本の世界の中に入っていきづらいものです。


ただ、覚えておいてほしいのは“読書は学習にとてもいい影響を与える”ということです!

今回はそんな読書の学習面での効能(メリット)を紹介します。

記事を読んで「じゃあちょっと読書してみようかな」と思ってもらえたらうれしいです。




①読解力・文章力が養われる


「活字の本を読む」とはどういうことかというと

「日本語でかかれた論理的な文章に触れる」ということです。

世に出ている本はおおむね論理的に構成されています。


たとえば、ある日本の経済について書かれた本は


1章.世間の多くの人が持っている経済状況のイメージを紹介

2章.そのイメージが間違いであることの証明

3章.そのような間違いが生まれた背景を、日本の歴史を見ながら考察

4章.歴史を踏まえたうえで、現代日本の状況の抑えなおし

5章.現代日本の状況を抑えたうえで、読者(私たち)がどう生活するべきかの提案


といった風に、

読者が飲み込みやすいように

そして

筆者の主張が伝わりやすいように、

考え込まれて構成されています。


そのような構成は先ほどの例のような「章立て」だけでなく

「章の中の段落の順番」や「段落の中の文章の順番」、

さらには「文章の中の言葉の選び方」にまで神経が行き届いています。


このような考え込まれた構成を支えるものが“文章の論理”であり

“文章の論理”を読み解く力が“読解力”、

逆に、効果的な構成を自分で組み立てるられることが“文章力”なんです!


そこへいくと、読書は、文章の裏に流れる論理を読み取ることです。

ですので、経験を積むたびに

「ああ、最初に例を出して一般化していくパターンね」

「二つの歴史を対応させて論じていくパターンか」

と、パターンに当てはめることができ、上手になっていくんです。

文章を書く際にも

「あのパターンで書こう」

と、効果的な論じ方がわかるようになります。

つまり、読書をすると読解力と文章力がUPするということです。


言うまでもありませんが、読解力と文章力がUPすると、国語(小論文)力が上がります!

国語の学力が上がるのはもちろん、数学や理科の文章問題の読解、

歴史や地理での読み取り問題の読解や記述力、英語長文の読み取りにも役に立ちます。


つまり国語力を上げることは、大げさでなく一石二鳥どころか三鳥にも四鳥にもなり得るんです!



②知識が増える。

一冊の本は少なくても100ページ、多いものだと400ページ以上あります。

ページ数が多いということはそれだけ情報の量が多いということです。


例えば誰かが

「買ったコーヒー豆に書いてある『フェアトレード』ってなんのことだろう」

という疑問を持ったとします。

その人がインターネットで「フェアトレード」と検索したなら

きっと言葉の意味が載っているサイトだけを開き

「ふ~ん。発展途上の生産国の人々や環境に配慮した方法で作られ、公正な価格で継続的に買われることで、

発展途上国の自立支援につながる商品のことなんだ」

という定義だけがわかっておしまいだと思います。

とても詳しく書かれたサイトだったとしても、文字数はせいぜい数千文字です。



ところが、ここで彼が『フェアトレードとは何か』というタイトルの200ページの新書を読んだとすると

きっとその本には

途上国と先進国にあった植民地支配の歴史、

現代もある不公平な条件での取引、環境への配慮が足りない生産、

フェアトレードによる改善の状況、これからの問題

などなど、いろいろな情報が入っているはずです。

これらは学校の勉強にも役立つものです。

本にもよりますが、活字で200ページの本の文字数はおよそ10~30万文字です。

つまり本を読むと、多少詳しく書かれたサイトを読む100倍多くの知識を得られるということなんです!



③語彙力がつく


文字数が多い、多少専門的な話もでてくる、ということは

それだけ多くの語彙に触れるということです。


読書するときには、文章の流れのなかで新しい語彙に出会いますから

「初めて見る言葉だけど多分こういう意味だろうな」と、どんどん語彙が増えていきます!

(もちろん辞書を引きながら読書すれば最高です。読書しない人では到底追いつけないほどの語彙力を

手にすることができます)

語彙力を鍛えることは、国語の学力UPに直結します。

学力が伸びにくく、どうやって勉強したらいいかわからない国語の学力が上がるのは

うれしいですよね!




④知的好奇心が湧く


本は1冊1000円以上の値段がつけられて売られる“商品”です。

つまりそれらはある程度売れなければいけません。

そのため、特に一般書店で売られているような本はある程度

“おもしろく”出来ています。


このおもしろさは、

クスっと笑えたり、味わい深かったり、興味深かったりと

本当にいろんな種類のものがあります。


そしてこれらの“おもしろさ”と前述した“知識”が合わさることで

「何かを知ることって面白い!」

と思い、勉強に対してとても前向きになることができます。


勉強のできる子供さんを見ると「無理やり勉強させられてる」というというよりは

知的好奇心にままに能動的に勉強する生徒さんが多いですよね。


つまり、楽しく勉強する/子供に勉強させるには知的好奇心を育てさせることが最も手っ取り早いのです。



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今回は読書が学習面にもたらす効能、というテーマで書いてみました。

少し長い記事でしたがいかがでしたか?

「ちょっと本読んでみようかな」という気持ちになったら、

先生や親や友達で読書好きな人にオススメの本を聞いて、読んでみてくださいね!

それでは~~。