大学受験を意識し始めて
これから志望校などを考えていこうと思ってる高校生にとって
“国公立大と私立大で受験の上でどのような違いがあるか”は、
イマイチ把握しきれていない問題かもしれません。
そんな生徒さんのために、
今回は、国公立大・私立大を受験する上で、
“科目”にどういった違いがあるかを
見ていこうと思います。
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まず、国公立大についてですが、
国公立大は、ほとんどが共通テストの点数と二次試験の点数の合計で
合否を決めますので、
国数英理社を、まんべんなく勉強する必要があります。
また、二次試験においては、
文系では「国・英」や小論文を課す大学が多いです。
難関大になるにつれ、数学や社会科も課されます。
理系は「数・英」を課す大学が多いです。
また、理科を課す大学も多く、
文系学部では社会科を課さなくても、理系学部では理科を課す大学もあります。
共通テストで受ける五教科において基本的な学力がありつつ、
二次試験の難しい問題に対応する必要があるということが分かりますね。
さて。では、私立大学ではどうかというと、
私立大学は一般入試において、共通テストの結果を見ません。
1~3科目の、各大学が用意したテストの結果で合否が決まります。
文系では、国・英を課す大学(学部)が多く、また、社会科を課すところも多いです。
理系では、数、英、そして、理科を課す大学が多いです。
(「英語と社会だけ」「英語と理科だけ」「小論文だけ」
「文系でも数学も選択可」など、大学、学部によって色々なパターンがあります)
このことから、私立大学は
どうしても克服できない苦手教科がある生徒さんでも
受験しやすい、ということが分かります。
では、たくさんの科目を課される国公立大に比べて
私立大は簡単なのかと問われれば、
一概にそうは言えません。
というのも、私立大は科目数が少ないだけあって、
その分その科目が得意な生徒が受験してきます。
例えば、試験科目が「英・国・世界史」なら、
その三科目が得意な受験生が全国から集まってきます。
その中には、高校の早い段階で
「自分は私立しか受けない!」
と決めて、受験科目だけを勉強してる受験生も少なくありません。
つまり、私立大学を受けるからといって受験が楽になるわけではなく、
高いレベルの受験生との戦いになるということです。
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さて、今回は国公立大と私立大での、
試験科目の違いについて見ていきました。
生徒さん一人ひとりにとって、得意科目や苦手科目、また金銭面など、
国公立大か私立大かを選ぶうえで
気にすることは色々あるかと思いますが、
あまり決断を焦らず、先生や親との相談を踏まえて
じっくり考えてみてくださいね。