よく聞く
「純文学」って何？

実は、普段わたしたちが何気なく触れている“小説”は、

・エンタメ小説

・純文学

の二つに分かれます。



エンタメ小説とは、その名の通り、Entertainment、

つまり読者を楽しませるための小説です。

“楽しませる”と一言で言ってもその方向性はさまざまですが、

「ハラハラドキドキ」させたり、「感動の涙を誘う」などです。

具体的なジャンルとしては、


・推理小説

・ホラー小説

・ファンタジー


などがあります。


ニュースでよく聞く『直木賞』は、

実はこのエンタメ小説を対象にしてる賞なんです。





さて。では“純文学”とは何かというと、

（一言で説明するのは難しいのですが）

一般に、「芸術性のある小説」、と言われています。


より分かりやすく言うならば、

エンタメ小説が「楽しむ」ためのものなら

純文学は「味わう」ものと言えるかもしれません。


ジャンルについても一概には言うのは難しいのですが、


小説内で起きる“出来事（事件）”としては、

エンタメ小説よりも小さい（地味な）ものであることが多いです。


ただその出来事の中で、


普遍的な人間関係や心情を書くことに主眼を置いたものや、

現代の社会的問題を映し出したものや、

文章表現の方法に工夫が凝らされたもの


などが多い印象です。


学生さんにとってイチバン分かりやすい説明としては、

国語の教科書やテストに載っている小説（特に古い作品）は

純文学が多いんじゃないかと思います。



そして、ニュースで毎年話題になる『芥川賞』は、

純文学を対象にしてる賞です。



「純文学？あんまり知らない世界…」と思いがちですが、

皆さん知らず知らずのうちに触れてるんですね。





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さて。ここまで、エンタメ小説と純文学の違いについて見ていきました。


ここで紹介した特徴は、あくまで「こういう傾向がある」というものです。

また、エンタメ小説にも純文学性があるものもあるし、

純文学にもエンタメ性があるものもあります。



興味のある方は、

普段の読書、夏休みの読書感想文、先日の芥川・直木賞などを見る上でも、

少しこの二つの違いを意識してみてくださいね！