みなさんは理科の公式をちゃんと覚えていますか?
理科の計算問題を解くうえで、かかせない公式ですが、
実は公式には、計算問題を解く以外の利用方法があるんです。
今回はその利用方法をお伝えしたいのですが、
さっそく一つ意識してもらいたいことがあります。
それは、理科で出てくる公式は、
『現実で起きるできごとを
数式の形で表したもの』
だということです。
(物理の実験などを思い返すとそうなってましたよね!)
これは裏返すと、
『公式を見れば現実でどういうことが起きるかわかる』
ということでもあります。
つまり、公式は、
計算問題だけではなく、
正誤択一問題など選択式問題にも使える
ということです。
1つ例をあげてみましょう。
理科の正誤択一問題の選択肢の一つに
(a).部屋の気温を上げると、湿度が下がった。
という選択肢があったとします。
(正誤を少し考えてみてください)
この正誤を判定しようと思ったとき、
「晴れた日、朝に比べて気温の高い昼間の方が湿度が低いことが多い」
という事実を知っていたり
教科書にたまたま載っていた同じ文章を丸暗記してたなら
この選択肢は「正」だとわかります。
しかし、
「もし上記のことが頭に無かったとしたら、どれだけ考えてもわからない」
ということでは、
おそらく、少しヒネった問題では解けなくなってしまうでしょう。
ここで、「公式を利用する」ことを思い出してほしいんです。
まず、湿度の公式ですが、
湿度=水蒸気量/飽和水蒸気量
でしたね。
この公式を見つつ、問題文を見ると
「部屋の気温を上げると~」とあります。
そして、これは覚えておいてほしいことなんですが
空間の気温が上がると飽和水蒸気量が上がりますね。
分数の、分母(飽和水蒸気量)の値が上がるということは、
分数全体の値が小さくなるということですね。
(例えば、3→4は値が増加してますが、1/3→1/4は減少してますよね)
つまり、「湿度(=分数全体)は下がる」と分かり、
この選択肢は「正」だとわかります。
これが、「正誤判定など選択式問題で公式を利用する」ということです。
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選択式問題の文章の出し方はさまざまで、
同じ文章が教科書にそっくりそのまま書いてあることもあれば、
ヒネった出題のされ方をされ、教科書と違う書き方をされていることもあります。
始めて見る文章に出会ったとき、
「そんなこと、見たことも聞いたこともないからわからない!」
となってしまうのではなく、
「公式を思い浮かべてみると……。分かった!」
となれるよう、
公式の理解、暗記を徹底し、また公式を選択式問題にも利用できるよう
練習してみてくださいね!