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家庭教師のマナベスト 長野県 スタッフブログ

【地理】アフリカの国境線が
まっすぐな理由

2022/08/12

世界地図を眺めていると

日本やイタリアやドイツのような

複雑な国境線を持つ国と、


エジプトなどのアフリカ諸国や、アメリカとカナダのような

直線的な国境線を持つ国があることに気づきます。



前者の「複雑な国境線」は、

海、川、山などの地形を基準に決められた国境です(自然的国境と言います)。


例えば、日本は島国ですので海が国境線になってますよね。

イタリアは南部は海に囲まれ、北部のスイスとは“アルプス山脈”を基準に

国境が引かれています。

ドイツは、フランスとの国境が“ライン川”という川を基準に引かれています。




では後者の「直線的な国境線」は何を基準に決められているかというと、

それはある特定の人々の都合で決められています(人為的国境と言います)。


例えばエジプトなどのアフリカ諸国は

19世紀にイギリス、ドイツ、フランスといったヨーロッパ諸国が植民地にしたうえで、

緯度・経度などを基準に、地図に定規を引くように国境を決めてしまいました。


おかげで一つの民族が二つの国に分断されたり、

複数の民族が一つの国に押し込められてしまったので、

アフリカ諸国では現在でも民族紛争が絶えません。


またアメリカとカナダの国境は、

アメリカがイギリスから独立した際に定められた

“パリ条約”で、その基礎ができました。




さて。ここまで書いて分かる通り、

国境が決められた背景を見ることで、

その国の成り立ちや、歴史、地理、地形について知ることができます。

地理が苦手な方も、地理が好きで興味があるという方も、

国境に着目して社会科を考えてみてくださいね!