文部科学省は、2024年度から小中学校の英語で
デジタル教科書を導入する方針を固めました。
(「デジタル教科書」とは、紙の教科書をそのまま
記録した電磁的記録である教材のことです。)
従来の紙の教科書は全教科で使用しつつ、
英語一教科では、紙の教科書とデジタル教科書の併用、という形です。
導入する教科が英語からとなったのは、
英語ではデジタル教科書の“読み上げ機能”によって音声を使えるので
「一定の学習効果がある」とみられているからです。
一方、懸念点として、文科省が教員に複数回答で聞いたところ
「フリーズ、エラー表示されたときの対処が必要になる」
という項目が48.6%にのぼっています。
文科省としては、英語での導入を契機に、紙の教科書を維持しつつ
デジタル教科書を段階的に広げていく方向性のようです。