先日文科省が、令和3年度の学校における
教育の情報化に関する調査の速報値を公開しました。
(調査基準日:令和4年4月1日)
この調査は、教育のICT(情報通信技術)化の進み具合に関するもので、
・学校現場のICT環境の実態
・教員のICTを活用した指導力
について詳しく調査をしています。
今回公表した令和3年度版によると、
教育現場におけるICT環境の整備は、着々と進んでいるようです。
「教育用コンピューター1台当たりの児童生徒数」については、
2年前の令和2年3月は「1台につき4.9人」、
つまり1台のコンピューターを約5人で取り合うような形でしたが、
令和3年度版では、「1台につき0.9人」と、
生徒数よりコンピューターの方が多い状況になりました。
このことは少子化で児童生徒が減っていることも関係していますが、
それ以上にコンピューター台数の増え方による影響がかなり大きいです。
また、「普通教室の無線LAN整備率」「インターネット接続率」についても
右肩上がりで上昇し、今では両方98%を超えています。
また、教員のICTを活用した指導力については、
16の項目からなるチェックリストを教員に自己評価してもらう形で
調査を行い、
①教材研究・指導の準備・評価・校務などにICTを活用する能力
については87.5%
②授業にICTを活用して指導する能力
については75.2%
③児童生徒のICT活用を指導する能力
については77.3%
④情報活用の基盤となる知識や態度について指導する能力
については86.0%(いずれも各都道府県の平均値)
となりました(値が高いほうが指導できることが多い)。
また、この①~④のすべての項目で、平均値は前年よりアップしているようです。