夏の夜を彩る花火。
日本では江戸時代あたりから作られるようになったたいへん歴史の深いものですが、
そのしくみは、実は金属元素の化学的な性質に基づいています。
その性質が、「炎色反応」というものです。
これは、ある特定の金属を炎に触れさせると、
その金属の種類によってそれより先の炎の色が変化するというものです。
例えば、ガスバーナーの炎に、銅製の棒を差し込むと、
棒より先の炎は緑色になりますし、
炎に塩化ナトリウム(食塩)を振りかけると
ナトリウム(金属元素)の効果で炎が一瞬黄色になります。
他にも数十種類の金属が、それぞれ独特の炎色反応を示します。
有名なところを言うと、
リチウムー赤、カリウムー紫、カルシウムーだいだい
などなど。
花火の季節は終わってしまいましたが、
もし家に余った花火があったら、
裏のパッケージに元素名らしき源材料が書いてあるかもしれません。
また、こんど花火を見ることがありましたら、
「あれは何の炎色反応かな~」と、頭の隅で考えてみても楽しいかもしれませんよ( *´艸`)