全体の割合から見て、「勉強が好き」というお子さんは少ないほうだと思います。
確かに、勉強は集中力が必要で、頭も体も疲れるものですから
なかなか、誰しもが簡単に楽しさや喜びを見出せるというわけにはいきません。
しかし、勉強に楽しさや喜びを見出し、
「勉強が好き」と思っているお子さんもある程度いらっしゃいます。
また、「ほとんどの教科は嫌いだけど、○○だけは好き」という方を含めれば、
その割合は更に大きくなります。
では、勉強自体や、嫌いな教科を好きになるにはどうすればいいのでしょうか。
「勉強が好き」というお子さんには2タイプあると思います。
1つ目は、生まれつき、もしくは物心がついたころには勉強が好き、という
“天才タイプ”。
こういったお子さんは、知的好奇心が最初から高く、また地頭も勉強に向いていて、
好奇心の赴くままにドンドン学習を進めていきます。
とはいえ、このタイプになるには元々もっている性質や環境の影響が大きく、
ある程度成長した後からこの“天才タイプ”になるのは難しいです。
2つ目は、“努力タイプ”です。
このタイプは、最初勉強が嫌いだったお子さんが、
一生懸命勉強し、苦労しながらも勉強内容や勉強方法を取得したことで、
成功体験や達成感を得たり、その面白みを発見したりすることで
勉強が好きになる、というものです。
このタイプは、とくに高校、大学と学年を上げるごとに
多く見られるように思います。
これは、勉強や受験のゲーム性を楽しんでいるだけではなく、
学校で勉強したことが普段生活しながら触れるものと繋がったり、
教科を深く深く理解する過程で、その学問の体系の美しさのようなものに触れることに
よるところもあるかと思います。
ある程度成長した後で“天才タイプ”になることはできませんが、
この“努力タイプ”は、たくさん努力することで、多くの方がなれる可能性があります。
とくにその努力の最初の方は、
少しの成功体験や、少しの面白みでも
「やったー!うれしい!」「すごい!おもしろい!」
と、ワザと頭の中で考え、浸ってみたりすると、
『自己暗示』をかけることができ、より早く勉強を好きになれると思いますよ!