英語を勉強していて
「なんでこんなややこしくしたのかな~?」
と言いたくなることはないでしょうか。
例えば、playやstudyのような動詞(動作動詞)は
「I'm playing」や「I'm studying」と現在進行形にできますが、
knowやlikeといった動詞(状態動詞といいます)は
「I'm knowing」や「I'm liking」と現在進行形にすることができません。
この理由は、
「知る」や「好き」といった動詞は「今まさに~している」というニュアンスに合わないから、
です。
とはいえ、英単語を覚える際に、
いちいち動作動詞か状態動詞かなんて気にしていられませんし、
すべてを覚えることも難しいです。
これは、ネイティブスピーカーの大多数がどう判断するかで決まってくるものですので、
日本人では、どうしてもすべてを把握しきれないところなのです。
また「tough」や「enough」などを見て、
「なんで発音しないアルファベットが入ってるんだろう??」
と思ったり、
「woman」「women」を見て
「なんでこの二つで「o」の発音が違うんだろう??」
と思ったことはありませんか?
これは英語が自然に出来上がっていく過程で自然と決まってしまったことです。
人類の文明が発展し、人々がコミュニケーションを取るにつれて
自然と出来上がってきた言語を
“自然言語”と言います。
英語や日本語や中国語などなど、いま世界で話されてる言語は
ほぼすべて自然言語です。
自然言語は、自然に出来たものですので、
例えばサッカーなどの球技や、カードゲームのように
カッチリとしたルールでは出来ていません。
だからこそ、先ほど挙げたような、
一見ややこしく、非合理にさえ見える文法規則や発音規則が存在しています。
とはいえ、英語は、自然言語の中でも比較的ルールがカッチリしてる言語だと言われています。
逆に皆さんが自由自在に扱える日本語は、とてもルールが緩い言語だと言われています。
このことを意識しながら英語を勉強すると、
より鮮明に英語のシステムが見えてきて
英語が楽しく、得意になってくるかもしれません。