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家庭教師のマナベスト 兵庫県 スタッフブログ

【理科・化学】
酸性とアルカリ性の違い

2022/12/14

液体は「酸性」「中性」「アルカリ性」の3つに分かれます。


塩酸や硫酸がある「酸性」

水や食塩水がある「中性」

アンモニア水や水酸化ナトリウム水溶液がある「アルカリ性」


ですね。



中学の理科では、

「酸は金属を溶かす」

「リトマス紙が酸性だと赤、アルカリ性だと青になる」

「アルカリ性だとフェノールフタレイン溶液が濃いピンクになる」

といった性質を勉強すると思います。




では、水溶液は何の違いによって「酸性」「アルカリ性」に分かれるかを

知っていますか?




実は、水溶液の中で漂うのが、

「H⁺(水素イオン)」か「OH⁻(水酸化物イオン)」かによって

水溶液が酸性かアルカリ性かが分かれるんです。


今はイオンについて分からない方も、「ふーん、そういうのがあるんだ」

と思って聞いてください。




この判別は「イオン式」という式を見ることでわかります。


たとえば、水に二酸化炭素を溶かして炭酸水(H₂CO₃)を作る際のイオン式は、以下のようになります。


H₂O(水) + CO₂(二酸化炭素) → 2H⁺+ CO₃²⁻(炭酸イオン)


このとおり、水素イオン(H⁺)が2つ出ていますね。




アルカリ性についても同様です。

水にアンモニアを溶かしてアンモニア水を作る際のイオン式は、


H₂O(水) + NH₃(アンモニア) → OH⁻(水酸化物イオン) + NH₄⁺(アンモニウムイオン)


となり、OH⁻(水酸化物イオン)が出ていますね。つまり、アルカリ性ということです。





中学生の皆さんは、いまイオン式を見てもよくわからないと思いますが、

高校化学で勉強すれば、これらの式を自らの手で書き出すことが出来るようになります。


そうすると、「○○と××と混ぜたら、△△性になるはず」ということが

教科書を見なくても分かるようになります。




中学のうちは暗記要素の多い化学分野ですが、

高校からは計算などの考える要素が大きくなります。

得意な方はどんどん自分で調べてみてくださいね!