国語を勉強していると「用言」という言葉に出会います。
「動詞・形容詞・形容動詞は用言」
「後ろに用言がつづくときは連用形にする」
といったことは授業などで聞いたことがあるかもしれませんが、
そもそも「用言」が分からないとそれらも分からないと思います。
「用言」とは、簡単に言うと“活用する言葉”のことです。
“活用”とは、変化のことです。
たとえば、「遊ぶ」という動詞は
「“遊ば”ない」「“遊び”たい」「“遊ぶ”場所」
というふうに、「遊/ば/び/ぶ」という風に変化していますね。
これが“活用”で、このような活用する言葉のことを“用言”というのです。
先ほども言った通り、用言には動詞のほかに「形容詞」と「形容動詞」もあります。
例えば、形容詞「美しい」だと
「“美しかっ”た」「“美しけれ”ば」「“美しく”なる」
と変化します。
形容動詞は「静かだ」のように、性質を表す言葉で、「~だ」と言い切る形のものです。
「“静かだろ”う」「“静かな”ところ」「“静かなら”ば」
と変化します。
ちなみに、「用言」の反対は「体言」です。
「体言」は活用しない言葉のことで、「名詞」や「代名詞」がこれにあたります。
たとえば、「えんぴつ」といった名詞や「それ」といった代名詞は
うしろにどんな語がつこうが、
「えんぴた」や「そる」のようには変化(活用)しないですよね。
これが「体言」ということです。
国語の文法について学ぶときは、
まずはこの「用言」と「体言」の違いを
意識するようにしましょう!