【スポーツ庁調査】
小中学生の体力・運動能力が低下
2023/01/11
全国の小学5年生・中学2年生を対象とした調査で、
小中学生の体力・運動能力に低下が見られました。
この調査は、令和4年4月~7月に行われたもので、
反復横跳び・50m走・シャトルランなどを含む計8項目で
体力・運動能力を計るものでした。
結果ですが、まず全項目の合計を示す【体力合計点】については
小中・男女ともに低下が見られました。
【体力合計点】は、令和元年から小中・男女とも連続して低下しています。
この低下の要因として
①1週間の総運動量が足りない
②肥満である児童生徒の増加
③朝食欠食、睡眠不足、スクリーンタイム※の増加、
といった生活習慣の変化。
また、コロナ禍によるマスク着用中の激しい運動の自粛
といったものが考えられています。
※テレビ、スマートフォン、ゲーム機等による映像の視聴時間
スクリーンタイムについては、
1日の使用時間が「4時間以上」と回答した児童生徒の割合が増加。
また、睡眠時間が「8時間以上」と回答した児童生徒の割合が減少しました。
この2項目の変動には関連があるように思えます。
また、「運動やスポーツをすることが好き」という児童生徒の割合については、
令和3年度よりは増加しているものの、コロナ禍以前の水準には戻っていません。
一方、学校の「体育が楽しい」と答えた児童生徒は令和3年度より増加し、
小学校では以前の水準に戻り、中学校では過去最高となっています。
スポーツ庁は
「新型コロナウイルス感染症まん延の影響も無視できないであろうが、
社会全体が効果的・効率的な感染対策に移行する中、
改めて体力向上に向けた取組の強化が求められる。」
「児童生徒の基本的な生活習慣に関しても、
本調査で調査されている朝食摂取や睡眠時間は低下傾向が、
スクリーンタイムは増加傾向が続いており、
これらも含めて、改善に努めていかなければならない。」
としています。