先日、文科省より令和4年度「英語教育実施状況調査」の結果が発表されました。
この調査は、全国の小・中学生、高校生を対象に英語教育の実態や到達度を調査するものです。
まず小学校における英語教育に関して、
「小学校の英語教育は、学級担任が行っている状況が多くみられる。
あわせて、学級担任以外の専科教師等の活用も一定の割合でみられる。」
とあり、また、
「小学校教師のうち中・高等学校英語免許状を所有している割合」は
6.9%となりました。
小学校の英語教育においては「話すこと」に重きを置いており、
「小学校に置いて、9割以上の学校が(授業中の)半分以上の時間、言語活動を行っている。」
とあり、また、
「話すこと」を評価するためのパフォーマンステストを実施している割合は97.2%と、
ほぼすべての小学校で実施されていることが分かりました。
中学生の英語教育に関しては
「CEFR A1レベル(英検3級)相当以上を達成した中学生の割合は、
目標(50%)に対して49.2%となっているものの、
着実に改善が進んでいる。(昨年度比2.2ポイント上昇)」
としたうえで、
「都道府県・指定都市による差がある。」
とも指摘されています。
たしかに、一部の都市は
「CEFR A1レベル相当以上を取得・取得してると思われる」生徒の割合が60%以上と高い一方、
40%を下回る都市も見られました。
また中学の英語授業に関しては、
授業時間全体を10としたとき、
「話すことの割合が4.99」、「書くことが2.67」、「読むことをが2.34」
となっていました。
中学の英語教師に関しては、
CEFR B2レベル(英検準1級)相当以上を取得している英語教師の割合は41.6%と、
前年度より0.8ポイント増加しており、近年は増加傾向にあります。
文科省は調査を受けて、
「今後の国の施策の検討に資するとともに、
各教育委員会における英語教育の充実や改善に役立てていく。」
としています。