「虎穴に入らずんば虎子を得ず」
これは有名なことわざで、
“虎が住む危険な洞窟に入らないと、虎の子供を捕まえられない”
現代の言葉で言うとこういうことです。
つまりこのことわざは、「危険を避けては成功は得られない」ということを言っています。
これは、物事を習得することに関しても同じことが言えます。
勉強の内容には、多くの人が引っかかる“難所”というものがあります。
例えば、算数の“割合”、数学の関数や図形、英語の時制などなど…
すでに習って理解している方も、最初は苦労したのではないでしょうか。
難所を乗り越えるには、頭を使ってグ~っと考えたり、
なんども反復して覚えなおしたりしないといけません。
そんなとき、多くの生徒が
「これは無理だ…もっと楽な別の方法を探そう…」
と考えたり、ときには
「自分はこれを諦めよう」
となげうってしまいます。
もちろん勉強において楽な方法を探すのは有用なこともありますし、
受験で合格点を目指すために、“捨てる”分野を設定することもないことではありません。
しかし、いわゆる“難所”は、周囲との差をつけるチャンスでもあります。
頭をいっぱい使って考えたり、何度も反復して覚えることは大変なことですが、
それをしてこそ得られる成果があります。
そして、一度完全に習得してしまえば、もう怖いことありません。
簡単な問題を解くように、スラスラ~と解答を書けるようにさえなれます。
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」
難所にあたったときにこの言葉を思い出せば
「大変かもしれないけどやってみよう!」
という気持ちになれるかもしれません。