受験生からよく聞かれる質問。
「過去問は何年分やったらいい?」
この質問に対する解答ですが、本当に正直なところ【人による】としか言いようがありません。
第一に、その生徒がすでに過去問を研究する段階にいるのかという問題があります。
科目の基本的な力が無い段階では過去問演習を重ねても点数は伸びません。
まずは教科書や問題集で力をつけ、残った時間で過去問演習をするべきでしょう。
また何年分するかは科目・試験ごとの配点次第でもあります。
国公立の大学入試なら、原則共通テストと二次試験の二つがあり、
その配点はそれぞれの大学・学部によって異なります。
例えば共テ+二次試験の合計が1000点満点で、
その内「共テの化学基礎」の占める割合が25点程度だった場合、
あまり共テの化学基礎を沢山しすぎる必要はないでしょう。
逆に二次数学が200点を占めるなら、それはできる限り対策を固めた方がいいですね。
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受験に関する情報の中には「必ず〇年分しろ!」と言っているものもありますが、
人それぞれの状況があることを鑑みると、必ずしもそれが正解ではないことがあります。
ご自身の実力・志望校との距離などを考えながら、上手に過去問を活用してください。
ただひとつ言えることがあるとすれば、
過去問は【できるだけ新しい年度】のものの方が参考になるところが大きいと思います。
というのも、どんな試験問題が出るかは、その学校が入学者に求める力を表しています。
その求めるものは、一年くらいではそれほど変わりませんが、十年もすれば変わるものです。
つまり、直近の試験問題の方が今その学校が求めるものを良く表している
=次の試験にとって参考になる、ということです。
特に前年の過去問については、問題と解答・そのポイントを暗記するくらいに徹底的に研究すると
力につながると思いますよ♪
長いようで短い受験生生活、頑張ってくださいね!