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家庭教師のマナベスト 東京都 スタッフブログ

【英単語暗記】
得意・不得意の理由

2024/09/06




電車の座席に、AさんとBさんの二人が並んで座っているとします。

二人は、毎朝の通学電車で同じ英単語帳を開き、それを読む勉強をしています。

端から見るとまったく同じ勉強をしている二人ですが、

英単語テストの結果ではAさんが5割、Bさんが9割だったそうです。


二人の元の知識に差が無いとしたら、この差はどこで生まれたと思いますか?






☆    ☆    ☆





多くの生徒さんに、英単語を覚えることがニガテ、という意識が見られます。

上記のAさん、Bさんの話を読んで、

「自分もAさんと同じだなぁ。英語の暗記に向いていないのかも…」

そう思うかもしれません。


ですが、それは向き・不向きや地頭の問題ではないかもしれません。

AさんとBさんは一見同じ勉強をしているように見えますが、

その“目”や“頭の中”でやっていることが違うんです。






おそらく、Aさんは視線を左右に往復させ、

単語帳の「英単語」とその「意味」を繰り返し読むことで頭に入れようとしています。

頭の中では、スムーズに

「human ・ 人間、communication ・ 会話、forest ・ 森 ……」

というふうに単語帳に書いてあることをなぞって、頭の中で音読しています。





一方、英単語の記憶が上手いBさんがやっていることは違います。

Bさんは、まず「英単語」だけを見、すぐに「この単語の意味なんだっけ…」と思い出してから、

視線を移し「意味」を見るようにしています。


頭の中では、つっかえながらも、

「human 、たしか 人間 だったはず…、合ってる!

communication 、会話 だっけ…、合ってる!

forest 、なんだっけ…思い出せない…、あー 森 か!」

というふうに、一問一問クイズに答えるように取り組んでいます。







このように、記憶があいまいな事柄をなんとか思い出そうとすることを

【アクティブリコール】と言います。

人が何かを学習する上で、何度も同じ文章を【読み直す】よりも、

頭に負荷をかけて思い出すアクティブリコールのほうが、圧倒的に記憶に残りやすいそうです。



単語の暗記には、単語帳についてくる赤シートで「意味」を隠しながら進めるのが良いでしょう。

思い出すことを意識して、すぐに「意味」が思い浮かばなくても、少しねばって思い出そうとしてみてください。



また、初めて開くページ・始めて見る単語についても、

「次読んだ時に思い出せるように…!」という意識を持ち、そのための工夫を心がけてください。




現段階で苦手な人も、目や頭の中のレベルで得意な人と同じ取り組み方をすることで

これから得意になっていけるかもしれません♪