学習指導要領とは、全国のどの地域で教育を受けても一定の水準の教育を受けられるようにするための、全国統一のカリキュラムの柱となるようなものです。
文部科学省では学校教育法等に基づき、各学年で学習すべきことや、そのねらい、目的などを明確にし、各学校で学ぶカリキュラムの基準となるものを定めています。
そして、この学習指導要領は、時代の変化に対応するために約10年ごとに改定が行われてきました。
現在の社会は10年間で大きく変化し、10年前にはなかったものや考えられなかったことが次々と現実のものとなってきています。スマートフォンや、ITの発達はまさにそれに当てはまりますね。
その変化に対応できる教育を受けさせるという目的のもと、学習指導要領も改定されるということです。
学習指導要領が初めて作成された1947年から現在まで、何度も改変が加えられてきました。
この学習指導要領改訂ですが、次は2027年に行われると予想されます。
2022年から2024年にかけて中央教育審議会で基本的な検討を行い、2025年から2026年に本格的な改定議論を経て、2027年に次期学習指導要領の改定を行う見込みとされています。
つまり、今日はまさに現在の教育を取り巻く社会の変化を背景に、議論を重ね、学習指導要領の内容について議論を重ねているところということです。
例えば近年では、ChatGPTなどの生成系AIや、スマートフォンやゲーム機などのICT機器も急速に普及しています。
これからを生き抜くためには、それに対応するための能力や知識が必要となります。
今後は、このような情報教育も積極的に行われていくことが予想されます。
日本の教育現場が世界から取り残されることのない人物の育成を考えたとき、新しい指導要領はどのようなものになるのでしょう。
ぜひ注目してみていきたいところです。