日本の裁判は「三審制」だと、中学3年生の公民の授業で習います。
中学の勉強として、ここから先には深く入りませんから、
なんでもかんでも「裁判は3回までできるんだ」と誤解してしまいます。
実は、裁判を3回経験することはほぼなく、2回で終わるんです。
これはなぜかというと、1審の地方裁判所と2審の高等裁判所は「事実審」といって、
事実があったかなかったか、どの程度の事実があったのかを調べる裁判所で、
最高裁判所は「法律審」といって、
「2審の判決に憲法違反がある場合と最高裁の過去の判例と異なる判決が出された場合」
しか上告できない仕組みになっているからです。
弁護士ですら、最高裁まで争った経験は、一生のうちに1回あるかどうかです。
そのくらい、最高裁までは行かないのが現実です。
事実上、日本の裁判は2回までで終わっています。
控訴?上告?と思った生徒さんは、もう一度、復習しましょうね。