710年に元明天皇は、奈良に平城京を造営しました。
奈良時代の平城京といえば聖武天皇、という人がいますが、
聖武天皇は奈良時代の中期740年前後の人ですから、
710年には、まだ彼は生まれていないですね。
聖武天皇の右腕は橘諸兄です。
東大寺の大仏造立も全国の国分寺、国分尼寺建立も、聖武天皇の時代ですが、
実際に指揮した人物は橘諸兄という元皇族です。
その後、794年に桓武天皇が平安京に遷都します。
実は、桓武天皇は初めから平安京と決めていたのではなく
長岡京に遷都しようと考えていたところ、
長岡京の造営の指揮官の藤原種継が暗殺されてしまったため、
長岡京は不吉だとなり、平安京に変更になったのです。
このように、大昔、科学技術が発達していない状況では
不吉とか祟りとか呪いを信じる人々が多かったのですね。