霧を見たことがある人は多いと思います。
では、霧がどうしてできるのか、知っていますか?
霧や雲は、小さな水滴からできています。それが多数集まっていることで目に見え、霧や雲と呼ばれます。
雨などが降ることにより、水蒸気を多く含んだ空気が山間部などにたまり、それらが夜間冷えることで、水蒸気が水滴になると霧が発生します。
つまり、霧は水蒸気を多く含んだ空気が冷やされることで発生するのです。
そのため霧は、内陸地の盆地などで、空気が冷える深夜から早朝にかけてよく見られます。
そして、太陽が出て気温が上がると、霧は再び水蒸気となって消えます。
この霧を身近なものを使って、つくることができます。
用意するもの:透明なグラス1個、(40℃くらいの)ぬるま湯、線香、冷やした保冷剤。
まず、透明なグラスの内側をぬるま湯でぬらし、さらにグラスの底5センチほどにぬるま湯を入れます。これで、水蒸気を多く含んだ空気をつくることができます。
次に、このグラスに線香のけむりを少量いれます。
水滴ができるしくみですが、大気中には目に見えない小さな「ちり」が多くただよっています。
このちりが「芯(しん)」になって、水蒸気は水滴になります。
線香のけむりを入れるのは、この芯になるちりの役割をけむりがしてくれるからです。
最後に、このグラスの上に冷やした保冷剤を置いてふたをします。
夜間や早朝に空気が冷えるのを再現しています。
そうすると、霧ができる仕組みでグラスの中に「白いもやもや」としたものができるはずです。
このように霧を実際につくる実験をしてみると、どうして霧ができるのかが分かりやすくなりますね。
家庭にある、身近なもので霧を再現できます。