旧帝大やMARCHなど、複数の大学をまとめて呼ぶ言葉は聞いたことがありますね。
これらの大学群について、どの大学を指すのか、改めて復習してみましょう。
・MARCH(マーチ)
MARCHは、
「M 明治大学」「A 青山学院大学」「R 立教大学」「C 中央大学」「H 法政大学」の頭文字を取ってそう呼ばれています。
東京にキャンパスが置かれ、全国的にも知名度があり人気の大学で、塾や予備校でも「MARCH」はよく使われる言葉です。
立地や偏差値の近い「学習院大学」とあわせて、GMARCH(ジーマーチ)と呼ばれることもあります。
70年近くもMARCHという言葉が使われ、偏差値も近かった5大学ですが、最近では難易度が二分化されてきました。
【難易度上位】明治、青山学院、立教
【難易度下位】中央、法政
ここ5年ほどで「MARCH」の呼び名はやや古い印象になったようです。
そこで、MARCHに代わる新しい私立大学群として「SMART」が最近誕生しました。
「S 上智大学(Sophia)」「M 明治大学」「A 青山学院大学」「R 立教大学」「T 東京理科大学」
です。
偏差値も近く、有用な大学群として塾業界・就活などでよく使われるようになりました。
・旧帝大(きゅうていだい)
「北海道大学」「東北大学」「東京大学」「名古屋大学」「大阪大学」「京都大学」「九州大学」
の7大学を「旧帝大」と呼びます。
日本の旧帝国大学(きゅうていこくだいがく)の略称で、明治時代に設立された日本の帝国大学制度に基づき設置された国立大学であり、日本の高等教育の中心的な存在として位置づけられています。
東京帝国大学(現:東京大学)、京都帝国大学(現:京都大学)、東北帝国大学(現:東北大学)、九州帝国大学(現:九州大学)、北海道帝国大学(現:北海道大学)、大阪帝国大学(現:大阪大学)、名古屋帝国大学(現:名古屋大学)
これらの大学は、帝国時代に日本政府が科学技術の発展と高等教育の充実を図るために設立しました。
明治政府は、西洋の近代的な学問体系を導入し、国の発展に寄与するためのエリートを育成することを目的としていました。
そのため、これらの大学は当時の日本において最も権威のある教育機関とされました。
現代においても、旧帝大は日本の大学システムの中で特別な地位を占め、研究や教育の分野で高い評価を受け続けています。
他にはどんな大学群があるでしょうか。
・早慶上理(そうけいじょうり)
「早稲田大学」「慶應義塾大学」「上智大学」「東京理科大学」の4校です。
東京都内にキャンパスがあり、旧帝大と同程度の難易度と言われる難関私大です。
特に早稲田大学(早大)と慶應義塾大学(慶大)の間のスポーツや学術の競争では「早慶」とよく聞きますね。
・関関同立(かんかんどうりつ)
「関西大学」「関西学院大学」「同志社大学」「立命館大学」の4校を指します。
関西地方のトップ私大グループです。全国的にも知名度がありますね。
・産近甲龍(さんきんこうりゅう)
「京都産業大学」「近畿大学」「甲南大学」「龍谷大学」
関西地方の中堅私大グループです。
ほかにも、成成明学、東京一工、旧六医大、南愛名中など、同程度の偏差値で分けられる大学群は沢山あります。
大学入試は昔と大きく変わり、大学も時代ともに変化してきました。
SMARTのように、また新しい呼び名が誕生するかもしれませんね。