ひこにゃん(滋賀県彦根市)、ぐんまちゃん(群馬県)、くまもん(熊本県)など、地域のゆるキャラの名前を聞いたり、おみやげにグッズをもらったりしたことがある人も多いのではないでしょうか。
ゆるキャラとは、「ゆるいマスコットキャラクター」を略したものです。
現在では、地域おこしや名産品の紹介、イベントや各種キャンペーンなど地域全般の情報PRなどに使用するマスコットキャラクターのことをゆるキャラと呼ぶことが多くなりました。
地域のPRを目的としたものは「ご当地キャラ」とも呼ばれます。
このゆるキャラですが、2005、6年頃から注目を集めるようになり、最近では全国の様々な地域で生み出され、その地域の歴史や特産品などを元にしたキャラクターも多くあります。
これらには、地域の知名度を上げて、地域活性化につなげているものもあります。
近年では少子高齢化が進むとともに、大都市への人口流出などによって、税収が落ち込み、活力が失われつつある地方公共団体が増えてきています。
これらの地域では税収入が減り、さらに住民が暮らしにくいまちになってしまうという課題があります。
そのため、町おこしの一環としてゆるキャラを生み出し、アピールしていくことで観光客が増えたり、その地域に興味を持ってきてくれる人を増やしたりして、地域を活性化するという取り組みが全国各地で行われています。
例えば、熊本県のゆるキャラで有名なくまモンですが、熊本で生産活動を行っている人々が気軽に商品パッケージにくまモンを利用できるようになっています。
くまモンのロゴが入っているのを見た観光客がお土産として購入することで、熊本県内の生産者の売上が伸びます。
また、お土産を渡された人がくまモンを認知して熊本に興味を持ち観光客として熊本を訪れる。
このようなサイクルを通して、熊本の知名度を上げることにくまモンは活躍しているわけです。
みなさんの地域のゆるキャラも、地域活性化のために頑張っているかもしれません。