物価高が進み、いろいろなモノの値段が上がってきました。
今まで日本は物価上昇が少ない国でしたが、原料価格の高騰にともない、食品や日用品の値段が上がったのが身に染みて感じるようになったと思います。
さまざまな商品が自由に売買される場を市場といい、商品の価格のことを市場価格とよびます。
また、商品がほしい動きを需要といい、商品を売りたい動きを供給といいます。
この需要と供給の関係についてですが、需要が供給より多い、つまり買いたい人が売りたい人より多い場合は価格が高くなります。
逆に、供給が需要より多い、つまり売りたい人が買いたい人より多い場合は価格が低くなります。
例えば、農作物は収穫できる量が年によって違うため、この需要と供給の関係が毎年変わりやすいものです。
作年あった、米の価格高騰もこの関係が影響しました。
米の収穫量が減ると、買いたい人が売りたい人を上回ります。
つまり、需要が供給よりも多くなるため、価格が上がります。
価格が上がると買い控えをする人も出てきますが、買い占めなどの報道があったため、さらに需要が増し、供給が追いつかなくなったため一気に高騰してしまいました。
また、寒い時期のスイカや、暑い時期のミカンなども生産量が少なく、入荷量も少なくなるため、希少価値が高まり価格高騰につながります。
このように、商品の需要量が供給量より多いときには価格が高くなり、供給量は増えていきます。
逆に、供給量が需要量より多いときには価格が安くなり、供給量が減っていきます。
こうした価格の変動を経て、最終的に需要量と供給量は一致していくのです。