もうじき新学期で新しく中学生になる子もたくさんいると思います。
中学校での主要5科目の中で最も敷居が高く、一度取り残されると挽回が大変な科目は「英語」だと思います。
中学一年生で最初に学ぶ、「基本的な英語の語順」や「一般動詞・be動詞」なんかで詰まってしまうとあっという間に授業からは取り残されて、時間がたつほど他の子との差が開いてしまうのです。
英語が苦手な生徒さんは、必ずと言っていいほど抱えている問題と特徴があるので、どのように変えてやればその問題が解決ができるかを一緒に考えてみましょう。
①日本語の時点で文章の構造が理解できていない 本当に英語が苦手な子は、そもそもの日本語の文章構造があいまいなことが非常に多いです。
日本語の文章の時点で「この文章の主語と動詞に〇をつけてみて」というと思った以上にできないことが多いのです。
なので、根本的に英語の学習に問題を抱えている生徒には、日本語の文章の基本構造から話すことから始めます。
日本語の文章の時点で、主語と動詞を毎回チェックするだけでも、理解度は劇的に変わります。
②英単語が覚えられない
現在の指導要領では、中学校卒業までに小学校と合わせて約2000語の英単語を学びます。
英単語をすらすら覚えられる子と苦労している子を、観察して比べてみると「英単語の写し方」と「単語の読み方を含めて学習しているか?」の2点に差があることが多いです。
まずは「英単語の写し方」です。
苦手な子ほど「この単語を書き写しながら覚えてみて」というと、アルファベット一文字みてはノートに書き、次の一文字をみてはノートに書きを繰り返して単語を完成させる傾向にあります。
単語を単なる文字の羅列として覚えようとしているのです。
一方で、すらすら覚える子は、単語をひとかたまりの文字列としてセットでとらえて、目で見て瞬間的にかたまりでインプットしたものをノートに一気に書きだします。
そして、2点目は「単語の読み方を含めて学習しているか?」という点です。
必死にノートに単語を書いて覚えようとしているのに一向に覚えられない子の中には、その単語の読み方がわからないのにスペルだけを覚えようとしている子がいるのです。
英語を教える際、新出の単語を一緒にチェックするときは、まず必ず生徒に単語を発音させて、一緒に意味を確認していくようにしていくといいと思います。
それをするだけで、単語の定着率は間違いなく上がります。
日本語の時点で「主語」と「動詞」を意識すること「発音を含めて単語をひとかたまりでとらえて覚えるようにすること」これだけで劇的に変わる子がたくさんいます。
英語がどうしても苦手な子や、そんなお子さんがいる親御さんは、一度どのようにして英語を勉強しているかを確認してみるといいかもしれませんね。