高校入試問題で、規則性の問題が出題されることがあります。
例えば、1番目は1、2番目は4、3番目は9、・・・であるときのn番目の数は?
この問題では1、4、9という数字が全て数の2乗であるということに気が付くとすぐに答えが出ます。n²です。
このように単純な規則性の問題ですと、答えが思いつきやすいと思います。
では、1番目は4、2番目は6、3番目は8、・・・であるときのn番目の数を求めてみましょう。
この問題では、2ずつ数が増えているので、+2という式が思いつきそうです。
また、1番目の数字である4から、先ほど考えた+2を引くと2という数字が出てきます。
この2をつくる方法を考えてみましょう。
そうすると、1×2で2がつくれます。2番目の6という数字からも+2を引くと4になるので、4をつくるための式を考えると2×2という式が思いつきます。
つまり、n番目のnに2を掛け、そこに2を足した式になるのではないかと予想ができます。
したがって、答えは2n+2【2(n+1)も可】ということになります。
もっと難しい問題を考えてみましょう。
1番目は4、2番目は7、3番目は12、・・・であるときのn番目の数は?
1番目の1という数字から4を作る方法を考えます。
1×4や1+3や1²+3という式が思い浮かびますね。
1×4ですと、2番目には2×4で8という数字が出てしまうので違う。
1+3ですと、2番目では2+3=6、では2番目の7という数字を作ろうと思うと+1としないといけないが、それでは1番目の4という数字が作れなくなるので違う。
ということは、1²+3が有力候補です。
では、2番目の2²+3を考えると、確かに7になります。3²+3=12で成り立ちます。
ということで正解はn²+3です。
このように、規則性は実際にどのような式が立てられるかを考えて、検証していくことが重要です。
パッとひらめくこともありますが、時間をかけずに解くためには日頃から規則性の問題に慣れることが必要です。
問題を何問も練習して、規則性の問題に慣れておきましょう。