みなさんはどのように問題集で演習しているでしょうか?
今回は、どのように問題集に取り組めばいいかを解説していこうと思います。
●レベル1
該当の範囲のポイントを教科書などを活用して、読みます。
最初は、その教科書を見ながらでもいいので、問題に取り組みます。
慣れてきたら教科書などを読んだ後、なにも見ないで問題を解いてみます。
この際、答え合わせをした後、まったく手がつかなかった問題と解いてみたけど間違えた問題に別々の印をつけておきましょう。
そもそも、教科書などを読まずにいきなり問題だけ解こうとして「解けない!」と嘆いているお子さんがかなりいると思います。
結局課題提出のために、答えを写すだけの作業になり、勉強の効果はほぼ0の悪循環に陥ります。
できる生徒ほど、教科書を活用しています。
●レベル2
間違えた問題の直しをします。
このとき、答えを丸写しするのは、おすすめしません。
必ず、解説や教科書、そして解いた問題とを照らし合わせながら「何がわからなかったから解けなかった」かを分析するようにしてください。
正しい直しをすることで、わからない内容を把握すること、どのようなミスをしやすいかといった傾向を自己認識することが大切です。
多くの生徒が、この問題の直しの時点で、ただ答えを写してそれで終わりになっているケースが多いように見受けられます。
いわゆる解きっぱなしという状態です。
●レベル3
印のついた、間違えた問題を、改めて何も見ずに解きなおしてみます。
最初は、直しをした直後でよいですが、何ページか学習を進めてみてから休憩を入れる前など直しから少し時間をおいてから、解きなおすことをおすすめします。
少しでいいので、間隔を置いてから解きなおすところがポイントで、間隔を空けることで定着率が上がると言われています。
問題演習の最大の目的は、現状の理解度を確かめて「学習前は解けなかった問題を解けるようになる」ところにあります。
●レベル4
翌日など、一晩以上間隔を置いてから、印のついた間違えた問題を解いてみます。
記憶の定着には睡眠が大きくかかわっており、その日やったことが脳内で整理されて、記憶が脳内で結合します。
その状態で、さらに定着したであろう内容をもう一度アウトプットすることで、ほぼ内容を把握してテストなどでのパフォーマンスが期待できるようになります。
●レベル5
1週間などさらに時間をおいてから、その週に演習した問題を時間を測ってすべて解きなおしてみます。
テストは時間との戦いでもあるので、限られた時間でスピードを意識して、アウトプットの練習をするのです。
以上のことを徹底するだけで、少ない問題でかなりの定着が望めます。
●まとめ
みなさんは、現状どのレベルでしょうか?
定期テストであれば、少ない問題数でよいので、これらをきっちりやりきるだけでも高得点が取れるはずです。
まずはレベル3ぐらいを目標にやってみてください。
演習をしたのはいいけど、解きっぱなしにするのはもったいないです。
丸つけまではあくまで学習の準備で「直しをして自己分析をして、もう一度解きなおしてみる」ことにこそ演習の意義と効果がありますね。