「奨学金」という言葉はよく耳にすると思いますが中身や内容についてどのくらい知っていますか?
奨学金制度とは簡単にいうと、学習意欲のある学生が経済的な理由などで進学を諦めなくてもいいように支援してくれる制度のことです。
今回は奨学金の仕組みや注意点について紹介していきます。
まず奨学金がもらえる条件についてです。
特に有名なJASSO(日本学生支援機構)の奨学金は、大学・短期大学・高等専門学校・専門学校に進学予定、もしくは在学中の学生が利用することができます。
申し込みの際には、返還不要の「給付型」と要返還の「貸与型」で条件を満たす必要があります。
また奨学金を受け取るためには「学力基準」と「家計基準」をクリアする必要があります。
次に奨学金の種類についてです。
JASSOの奨学金には「予約採用」と「在学採用」の2種類があります。
予約採用とは、高校3年生の春以降のタイミングに進学後の奨学金受給を事前予約しておくという方法です。
高校の先生が申請をサポートしてくれ、高校卒業後でも2年以内であれば出身校を通じて申し込むことができます。
また在学採用とは、進学先に入学後在籍する学校を通じて申し込むという方法です。
自分から情報を収集したり取りにいく必要があり、原則として春と秋の2回募集があります。
奨学金の申し込み期間は予約採用の場合、高校3年生の春頃から在学する学校を通して奨学金の申し込みをし、秋から冬にかけて採用候補者の決定通知を受け取ります。
そして進学後の春に進学届けを提出し、奨学生として採用・通知されると奨学金の振り込みが開始されます。
奨学金申し込みの注意点として、「予約採用」は決定通知を受け取ったとしても志望校に無事合格し入学後に正式に手続きをすることで初めて奨学金を受け取れるということが多いです。
よって入学前に必要なお金は用意する必要があります。
また本人と家族のマイナンバーカードや、親族に保証人になってもらう場合は必要な書類もあるので事前に調べておくことが大切です。
このように奨学金制度は、仕組みが少し複雑で申し込みにも種類やステップがあります。
近年の奨学金は日本の学生のおよそ2人に1人が利用しているといわれています。
入学前には振り込まれないので、入学までに必要なお金は別に用意する必要がありますが、経済的な負担を減らすことができるためよく調べて検討することが大切です。