遺伝子は、細胞の核になかにある、染色体に含まれており、研究によって遺伝子の本体はDNA(デオキシリボ酸)という物質であることが分かっています。
DNAについてですが、1950年ごろまでに遺伝子の本体がDNAであるということが知られていましたが、DNAの構造は謎のままでした。
1953年に、アメリカのワトソンとイギリスのクリックによって、DNAの構造が解明されました。
DNAは4種類の構成要素、A、T、G、Cからできています。
それらが1列につながって長い鎖のようになり、2本の鎖が結びついて、二重らせん構造をしています。DNAの構造は、すべての生物に共通しているのです。
そして、これらの遺伝子を組み合わせたり、組み換えたりして、品種改良を行っていきました。
例えば、作物に除草剤の影響を受けにくい形質の遺伝子を導入したり、害虫に強い形質の遺伝子を導入したりしています。
このようにして、私たちにとって利があるような作物をつくることも可能となりました。
また、いちごはそもそも北アメリカと南アメリカに生えていたいちごをかけ合わせて作られたものです。
元々自然の中で生えていたいちごは、ここまで大きく甘いものではありませんでした。
野イチゴを思い浮かべるとわかるかもしれませんが、スーパーで売っているいちごとは異なった形をしていますよね。
いちごは品種改良を重ね、今私たちが食べているいちごになりました。
さらに甘くておいしいいちごを作ろうと、いちごをかけ合わせた品種改良は今も続いています。
このように、遺伝子の組み合わせをかけ合わせて、より美味しく、より強い作物を人類は作っています。
私たちの生活が豊かなのも、間違いなくこの遺伝子の組み合わせについての研究が行われた結果のものです。
今後はどのような品種改良があるのか、興味深く見てみると面白いと思います。