やる気が出る、テンションが上がるという理由で音楽を聴きながら勉強している人も多いと思います。
実際に音楽を聴くことで脳に良い作用が働き、はかどることもありますが、逆に集中できなくなるような聴き方もあるため注意が必要です。
そこで今回は、音楽を聴きながら勉強するときの注意点について5つ紹介していきます。
①静かな空間で勉強できなくなってしまう
音楽を聴きながら勉強するのに慣れてしまうと静かな空間に違和感を覚えてしまうことがあります。
音楽がないと集中できない状態になってしまうと、試験など大切な本番の場面でいつも通りの力が発揮できなくなってしまいます。
対策として、音楽を聴きながら勉強するばかりではなく、静かな空間で学習に取り組む時間もつくるようにしてみましょう。
意識的に無音にした環境の中で集中する時間を設けて、「ながら勉強」に慣れてしまわないための工夫をしてみてください。
②時間を意識しすぎてしまう
例えば自分の好きな音楽や曲であれば、1曲あたりの時間をだいたい把握しているのではないでしょうか。
曲が終わるたびに「今何分くらい経った」と無意識に時間の経過を感じてしまいます。
対策として、1曲が何分で終わるのかわからない、そもそも終わりのない環境音など自分が知っている情報が少ない音楽を選ぶことで、音楽への意識が薄れて勉強に没頭できるようになります。
自分が知らない曲を聴くようにしてみてください。
③集中力が低下する恐れがあるということです。
普段から耳にしている音楽や好きなアーティストの歌などは、勉強することよりも聴くことに集中してしまい、音楽に気がとられてペンが止まってしまうこともあります。
対策として、音楽を聴くと勉強に集中できないという人は音楽を聴くタイミングを「勉強中」から「勉強前」に変えてみましょう。
音楽を聴いた後に勉強するというルーティンを作ることで脳や身体が「これから勉強するぞ」という準備がしやすくなるのでおすすめです。
④眠気に襲われる可能性がある
音楽には脳をリラックス状態に導く効果があり、勉強へのストレスを軽減してくれます。
しかし反対にリラックスし過ぎてしまうと、緊張感を持って勉強に取り組むのが難しくなってしまうマイナス面もあります。
対策として、音楽を聴きながら勉強して眠くなった場合、立ち上がったり歩いてみてください。
リラックスして勉強することは悪いことではなく、歩きながらの勉強は脳が活性化して学習効果があると証明されており一石二鳥です。
⑤勉強内容によっては音楽が邪魔になってしまうということです。
音楽を聴くことで脳の容量に勉強以外の情報が入り込んでしまうため、年号をひたすら覚える時や数学の問題を解く時、記述が必要な問題に取り組むときなど暗記や深く思考する勉強の時に音楽を聴くことはあまりおすすめできません。
対策として、記憶したり深く思考する勉強ではなく漢字の書き取りや英単語の反復練習など単純作業を伴う勉強をする際に音楽を聴いてみましょう。
このように音楽を聴きながらの勉強にはいくつか注意点があります。
それぞれに対策としてできることもあるので、聴く曲やタイミングなどを工夫しながらうまく取り入れてみてくださいね。