みなさんは工業系の高校にどのようなイメージを持っているでしょうか?
「高校から高い専門知識を得られる」「高卒での就職に向いている」「偏差値は一般的にそこまで高くない」「校則が厳しい」などなど人それぞれかと思います。
今回は、工業系の高校や専門学校が注目される時代の流れを感じているので、おすすめしていこうと思います。
近年では少子高齢化の影響も相まって、大学入学者数が募集定員の総計を今後下回るのが一般的となっていくとされています。
大学全入学の時代の本格化です。
こうなってくると、大学卒業の付加価値が、上位の大学以外は軒並み低くなっていくことが予想されます。
つまり、逆に相対的に付加価値が上がるのが「高校で専門知識を身につけた若い人材」となります。
工業高校を卒業した学生が、うってつけのターゲットとなるのです。
工業高校では、普通高校と違って専門科目の授業があるだけでなく、学科ごとに特色のある「資格」を取得していきます。
今までの主要5教科とはまた別の感覚で勉強することも多く、中学までは勉強が苦手だったり嫌だったりした子が、資格の勉強は生き生きとやるという現象も起こるといわれています。
また資格の勉強は、同じ学科全員で受けることも多く、クラスがチームとして一丸となって全員合格を目指すので、モチベーションが高くなるという要素もあります。
クラスで共通の目標をもって資格取得に臨むことでクラスの一体感も高まるといった効果もあるでしょう。
また、工業の実習は危険を伴うこともあるので、工業高校は校則が厳しい傾向が多いです。この「厳しさ」は現代の社会を生き抜くうえで重要だと考えます。
ハラスメントに厳しい風潮も相まってか、近年では会社では上司から叱られたり、いろいろ指示が出されたりすることすらはばかられる傾向がみられます。
そうなってくると、重要なのは「自分を自分で律する力」です。
工業高校では、そのような力も育むこともでき、即戦力として社会に出て戦える力がつくといえるでしょう。