「形から入る」という言葉には、「中身が伴っていないと意味がない」「形だけで満足してしまうのでは?」といったイメージがあるかもしれませんが、「モチベーションが維持できない」「思うような成果が出ない」という勉強にありがちな悩みを解消する力があると言われています。
そこで今回は、ドーパミンという脳物質のはたらきを利用した、形から入るおすすめの勉強法を紹介していきます。
まず、勉強前に机を整理整頓しましょう。
ドーパミンには、記憶力や学習能力を高める働きがあります。
勉強前に机の上を簡単に掃除することで、作業興奮という簡単な作業によって軽い興奮が起こり、脳の側坐核が刺激されてドーパミンが分泌されると言われています。
不要なものを捨てるだけでも効果があるので手軽に取り組めるのもポイントです。
そして、お気に入りの文房具をそろえるとということも良いです。
ドーパミンには幸福物質と呼ばれる側面もあり、楽しいと感じたときにも活用化されます。
勉強はどうしても書く作業が多いので、文房具の中でもペンやノートにこだわるのが簡単かつ即効性があります。
またペンを選ぶときは、インクが濃くて発色のよいものが記憶に残りやすくおすすめです。
そして可能であれば、親御さんと相談して、テキストを買ったり試験に申し込んでみましょう。
自分に適度なプレッシャーをかけるのは勉強のモチベーション維持に効果的です。
テキストを買って勉強の計画を立てたり、授業や進路に関連のある資格を受けてみるのが良いです。
特に受験日など締め切りが明確なものは「やらなければ」という気持ちが高まります。
近くに図書館や自習室があれば、通ってみることもおススメです。
他人に見られていることで感じるプレッシャーもドーパミンを活性化させる働きがあると言われています。
勉強を頑張っている人が集まる図書館や自習室であれば、たとえ形だけの勉強でも自然と気持ちが引き締まり集中しやすくなります。
このように「形から入る」ことには、脳科学に裏づけられたメリットがあり、特に勉強を大切にしたい学生や、社会人になってからの勉強きも役立つ部分があります。
しかし上手に計画を立てられなかったり、自分自身のマインドコントロールが上手くできないとただの単純作業で終わってしまうこともあるので、自身のスケジュールやビジョンも意識しながらぜひ取り入れてみてください。