金沢市教育員会は2025年度、市立小中学校の小1年から中3年生に通じた科目として「デジタル科」を新設することを発表しました。
授業は月2回から3回を想定しており、プログラミングからオープンデータの活用をはじめとした技術やメディアリテラシーの育成を狙いとしています。
すでに全国的には、小学校高学年でのプログラミング教育は始まっている一方で、小中の9年間にわたりデジタル技術について学ぶカリキュラムは全国的にも珍しいです。
全国に先駆けてのデジタル技術を専門に学ぶ通常科目の設置で、金沢市を皮切りにこれから全国的にも広がっていくのではないでしょうか?
現状、全国の小学校では高学年から、スクラッチと呼ばれるソフトでプログラミング教育がすでに導入されています。
また、大学入試では今年1月に行われた2024年度共通テストにおいて「情報」がはじめて必須化されました。
今後ますます義務教育の段階から「情報」についての専門知識を学ぶことが求められることが予想されます。
近年、chatGPTなどのAIによって情報社会は目まぐるしく発展を見せています。
これらAIの発展によって、人間に求められるのは「情報に対する基礎知識」「たくさんある情報からいかに有用な情報を取捨選択できるか」「AIに対する指示(プロンプト)を作成する力」だと思います。AIをはじめとした、ネットワークからの情報をいかに有効活用できるかといったことが、現代を生き抜く重要な要素となるでしょう。
近い将来、「情報」の科目は中学において主要5科目に匹敵する重要科目になっていく可能性があると思います。
今年必須になったばかりの大学入試共通テストの「情報」ですが、今の小中学生が大学入試を受けるころには、文系理系問わずスタンダードに使う科目になっていることと思います。
ますます活発になってくる「情報教育」の動向に今後注目していきたいです。