割合は日常でも見聞きする、身近なワードです。
商品を買う場合でも、1割引きや20%OFFなど、目にする機会も多いですね。
ずっと付き合っていく「割合」という概念ですが、いつ学習するのでしょう。
教科書では、小学校4年生のときに「割合」という言葉を算数で習います。
元にする量を1とする場合、比べられる量がどれだけにあたるかを表した数を割合という、という表現の仕方を学習します。
小学校5年生になると「~割」という表現を使う学習をします。
具体的に、100円の3割を求めるために、100×3/10の計算をします。
また、割引の計算方法も学びます。
200円の商品を2割引きで買う場合、
200×1/5=40
200-40=160
という計算方法や
200×(1-1/5)
=200×4/5
=160
といった計算方法で答えを出します。
また、%(パーセント)、百分率も学習します。
10%が1割であるということも学び、問題も~割で出題されることもあれば、~%で出題されることもあります。
この割合の単元ですが、非常に苦手に感じる生徒が多いです。
今まで目に見える数字で、100円や10個といったものを学習してきましたが、割合は20%と言われても、元の数により数字が変動することが難しく感じられる理由があるとも言われています。
5割を「半分」と考えられると少し具体的に考えられますが、元になる数が10個なのか、1000個なのかによって求められるものが変わってきますね。
こういった、全体が見えにくい問題が分かりにくいと感じてしまうのが、苦手になってしまう理由の一つのようです。
とても難しいことですが、学習を繰り返して10%の感覚や3割の感覚、割引の問題の場合に元の値段から割り引かれるとどういった値段になることが予想されるかど、練習を繰り返して算数的な感覚や概念の理解をしていくしかないように思います。