皆さんは修学旅行の行き先は「奈良」でしたか?
もし仮に奈良に行ったのならば、ほぼ100%の確率で東大寺の大仏を見に行ったと思います。
奈良県にある東大寺の大仏(東大寺盧舎那仏坐像)は有名ですね。
それにしても、なぜあんなに大きな大仏を作ったのでしょう。
中学の社会科では「聖武天皇がつくった」としか触れていないと思います。
当時の背景について簡単に説明すると、聖武天皇の第一皇子が年を若くして亡くなってしまったり、聖武天皇を補佐した人物が次々と当時流行していた天然痘を患い亡くなってしまったりと身内の不幸が続いてしまいます。
おまけに食糧不足による飢饉や太宰府での反乱などが起こってしまいます。
ざっくり説明するとこのような時代背景がありました。
これがどう大仏に関係するかというと、聖武天皇はこのような災厄が重なり「仏教の力
を借りて、国を安定させよう」という政策を打ち出しました。
そうして出された政策のうちの1つ「大仏建立」です。
ちなみに大仏建立による影響に少し触れると「大仏事業を進める上で庶民は、重税や強制労働を強いられました。
また、水銀による大規模公害も発生し、人々の生活は苦しいものとなりました。
つまり、世を立て直すために行った大仏政策は人々を困窮させるものになってしまったのです。
歴史を学ぶ上で当時の時代背景は非常に重要です。
前後の出来事について理解できれば、単なる「暗記科目」ではなく、より深くわかりやすく勉強できると思います。