よく国語は「読解力」が大切だと言われています。
しかしいざ読解力とは何かと問われると、言葉にして即答できない方も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、読解力の必要性や鍛え方について紹介していきます。
読解力は社会人になってからも求められる場面が多いです。
例えば仕事上での読解力は、さまざまなな書類やデータを理解し、重要な情報を抽出する能力として求められます。
また高度な読解力は、仕事の効率性や成果の質を向上させるために不可欠です。
読解力が高ければ、他者の意見や論点を理解し、それに対して自分の意見を主張するポイントを見つけ出すこともできます。
よって読解力の鍛え方として、基本的に日常的に高めていくということが大切です。
具体的に日常生活で読解力を高めていくためには、まず語彙を身につけることが重要です。
SNSが浸透している現在では、日々文字そのものには触れていても、平易かつ感覚的な文章である話し言葉ばかりで、なかなか新しい語彙や単語は入ってこないことが多いです。
そのため小説や新書などの本を日頃から読んだりするのがおすすめです。
また幅広いコミュニケーショをとることも重要です。
本だけでなく、いろいろな年齢層や自分とは環境などが異なる人たちともコミュニケーショを図るなどいろいろなことに触れて吸収することで、普段使わない語彙を知るきっかけになったり、同世代の間ではすぐに伝わるものを場面に応じて言い換える練習になります。
他にも物事をさまざまな視点で見ることも読解力を鍛えるために役立ちます。
読み取る力を伸ばすには、複数の情報源から情報を集めて、その違いや共通点を見つけることが大切です。
鍛え方としては、例えば、同じ出来事について異なるニュースサイトや新聞で報道されている内容を比べてみたり、グラフや図を見てみましょう。
この方法は読解力だけでなく、非文章型のデータから情報を読み取るトレーニングにもなるのでおすすめです。
最後に実際に国語のテストの中で読解するポイントについてです。
1.文章全体の主題や文脈をつかむために最初に全体をざっと斜め読みすることです。
2.筆者が何を伝えたいのか、筆者の主張や意見、立場を把握するために最後の段落を重点的に読み、筆者の意見を確認することです。
3.出題された問題や設問の選択肢を注意深く読み、設問の選択肢を確認することです。
4.選択肢を裏付ける具体的な情報や論拠を文章中から探し出すことです。
このように読解力は物語そのものを楽しむだけでなく、学校の授業や社会に出た時にも必要な大切な能力です。
感情を理解する情緒的な読解力と、情報を整理する論理的な読解力をそれぞれに鍛えてぜひ将来の役に立ててください。