辞書で調べる習慣をつけるのはとても良いことです。
今はすぐにスマートフォンやPCで調べることができ、調べても出てこない日本語はないくらいですね。
スマートフォンをまだ持っていない人は、勉強のために電子辞書を持っている人もいると思います。
手軽に調べることができるのが電子のメリットですが、調べたい言葉を見つけるまでに時間がかかってしまう「分厚い紙の辞書」で調べるメリットは何でしょうか。
たとえば、中学3年間のうちに習う熟語「啓発(けいはつ)」の意味を調べると、次の言葉の「啓蒙(けいもう)」も目に入ります。
啓発は、新たな知識や気付きを与えて、人を教え導くこと。
なるほど。
啓蒙は、知らない人を教え導くということ。
同じ意味かな?と思いますが、読み進めていくと、啓蒙は「無知な人」「道理を分かっていない人」に教える、つまり、あまり意欲的でない人に教えるイメージであることがわかります。
紙の辞書で調べると、目的の言葉以外にも見開きで触れることがでるというわけです。
この発見の積み重ねが、知識や語彙力を高めるのに役立ちます。
また、紙の辞書を使うことで、言葉の位置やページのレイアウトなど視覚的な要素を記憶しやすくなります。
これにより、後で言葉を思い出す際に役立つことがあります。
インターネットで調べると各ページに大きく表示される広告が目立ち、そちらに目が行って勉強から外れてしまうこともありますね。
そしてその先の気になった言葉があったとしても、ページを進める・戻るたびに広告を消す作業も必要になり、この作業は記憶の定着に何も役立ちません。
しかし、インターネットで調べる事にもメリットはあります。
それは、新しい言葉が常に更新されているということです。
国語辞典は一般的に、5年~10年のペースで改訂されるため
ここ1~2年で出てきた「新語」のようなものを調べるには、インターネットが便利です。
紙の辞書を使うメリットは沢山ありますが、インターネットでサクサク調べる方が自分に合っているという人もいると思います。
自分に合う辞書を見つけてくださいね。