読書が好きな人は、国語が好きなことが多いように感じます。
実際、文章を読むのに慣れていますし、言葉の知識が多いので、読み取る能力が高いということは大いにあると思います。
一方で、読書は好きなのに、国語の成績は伸び悩んでいたり、国語に苦手意識があったりする人もいると思います。
逆に、読書は好きではないけれど、国語の模試や実力テストの成績は良かったり、国語が得意だったりする人もいますね。
その原因は正直なところ、それぞれで、一概に言うことはできません。
しかし、国語の試験と読書で明らかに違う点があります。
それは、かけられる時間の違いです。
入試やテストなどの文章読解の問題では、文章を素早く読んで内容を理解し、問題に解答することが求められます。
それに対して、読書は一般的には時間に制約されることなく、じっくりと内容を理解しながら読み進めることができます。
普段読書をゆったりとした時間の中でしている人は、内容を読みながら、いろいろなことをイメージしたり、登場人物の気持ちをゆっくりと味わったりしながら読み進めているかもしれません。
そういう読み方をしている人からすると、もしかしたら国語の試験問題を解くのは時間に縛られているように感じて苦手に思うかもしれません。
文章読解において、じっくりと時間をかけていろいろなことをイメージしたり、調べたりしながら読み進めることと、問題に解答することを目的として時間を気にしながら読むのと、どちらが良いというのは言えません。
しかし、試験問題では少なくとも時間制限がありますので、読書好きの人も、普段の読書も時間を意識しながら読んでみると、国語の試験を解く能力につながる可能性もあるかと思います。
普段の読書の楽しみを失う必要な全くありませんが、「時間の意識」を参考に読書してみてはいかがでしょうか。