日本の江戸時代にあたる、17~19世紀は、ヨーロッパが大きく変化した時代だったようです。
政治では、身分制度が廃止されました。
また、専制君主制という、国王や皇帝に当地の権利があり、思うままに政治を行ってきましたが、それを抑え、自由で平等な市民が、法の下に行う「市民社会」に変わり始めていきました。
これまでは、国王と支配身分の人だけが政治を進めてきたのに対して、市民たちが政治を動かす主権者となりました。
この動きを市民革命といい、支配される側にいた市民と呼ばれる人々が、王などの支配する側の人を倒し、社会を急激に変えることを指します。
産業では、工業が発達して、資本主義社会が誕生しました。
これらの政治や産業の動きを総じて、「近代化」と言うようです。
イギリスでは、17世紀に地主や商業者らが力を持つようになりました。
しかし、国王はその主張を無視して重い税を課し、宗教的な弾圧も行いました。
国王との対立を強めた者は、国王の軍を破って国王を処刑し、王政を廃止して共和政を実現しました。この動きをピューリタン革命とよびます。
共和政とは、国民に統治の権利があり、法に基づいて政治を行う政治体制のことをいいます。
アメリカでは、18世紀半ばに、フランスとの戦争のために新しい税を課すことが決められると、植民地の人々がこれに反対し、アメリカ独立戦争を起こしました。
ワシントンを総司令官とする植民地軍は、フランスなどのヨーロッパ諸国の支援を得て独立戦争に勝ちました。
その結果、アメリカ合衆国が誕生し、選挙に基づく共和政と三権分立を定めた合衆国憲法がつくられることとなりました。
このように、欧米諸国の人々は王政や政府からの自由と平等を求めて戦った歴史があります。