「早く勉強しなさい!」
お子さんに何度も声を掛けているうちに、ついイライラして厳しく叱ってしまった…という経験はありませんか。
もちろん、一言声を掛けるだけで机に向かえるお子さんもいます。
しかし、何度注意しても勉強を始める気配がなく、同じやり取りを繰り返してしまうご家庭も少なくありません。
そのようなとき、叱り続けても状況はあまり変わらないことがあります。
では、なぜ勉強に向かえないのでしょうか。
一つ目に考えられるのは、お子さん自身は「頑張っているつもり」というケースです。
保護者から見ると勉強量が足りなくても、お子さんにとっては「今日は学校で頑張った」「宿題はやった」「昨日より長く机に向かった」という気持ちがあるのかもしれません。
その状態で「まだ足りない」「もっとやりなさい」と言われ続けると、「どれだけ頑張っても認めてもらえない」という思いが強くなり、勉強そのものが嫌になってしまうことがあります。
もし、叱っても変化が見られないと感じたら、一度「頑張っていること」そのものを認めてみてください。
「今日は机に向かえたね。」「毎日宿題を続けていてえらいね。」
そんな一言が、お子さんの自信につながることがあります。
実際に、自信を持てるようになったことをきっかけに、大きく成績を伸ばすお子さんも少なくありません。
もう一つ考えられるのは、「自分は勉強ができるようになる」というイメージを持てないケースです。
勉強で成功した経験が少ないお子さんは、「どうせやってもできない」と思い込んでしまうことがあります。
そのため、「頑張ったのにできなかった」と感じることを避けようとし、無意識のうちに「勉強していないからできなかった」という状況を選んでしまうこともあります。
このようなお子さんには、できていないところばかりを指摘するよりも、できていることや成長した部分を見つけて伝えることが大切です。
「計算が速くなったね。」
「前より字が丁寧になったね。」
「今日は最後まで集中できたね。」
小さな成功体験を積み重ねることで、「自分にもできるかもしれない」という気持ちが芽生えます。その積み重ねが、勉強への意欲や自信につながっていきます。
勉強は、数日や数週間で終わるものではありません。お子さんにとって、この先何年も続いていくものです。
だからこそ、その場で勉強を始めさせることだけを目標にするのではなく、「自分から学ぼう」と思える気持ちを育てることが大切です。
焦る気持ちは当然あります。しかし、叱ることよりも、認めることや励ますことが、お子さんの成長につながる場面もたくさんあります。
長い目でお子さんの成長を見守りながら、「勉強ができるようになりたい」と思える環境を一緒につくっていきましょう。