模試を受けると「偏差値」が記載された成績表が返ってきます。
高校受験や大学受験を控えている人にとって、「偏差値」はとても身近な言葉でしょう。
志望校を調べると、「偏差値60」「偏差値65以上」など、合格の目安として偏差値が紹介されていることもよくあります。
しかし、「偏差値とは何ですか?」と聞かれると、正しく説明できる人は意外と多くありません。
偏差値とは、テストを受けた人全体の中で、自分の成績がどのくらいの位置にあるのかを表す数値です。
平均点を偏差値50として、自分の得点が平均より高ければ偏差値は50より高くなり、平均より低ければ50より低くなります。
例えば、テストで80点を取ったとしても、平均点が85点であれば偏差値は50を下回ることがあります。
反対に、60点でも平均点が50点であれば偏差値は50を上回ることがあります。
つまり、偏差値は点数だけで決まるものではありません。
同じ80点でも、テストを受けた人全体の成績や平均点によって偏差値は変わるのです。
そのため、偏差値を見ることで、テストの難易度に左右されることなく、自分の学力を客観的に判断することができます。
平均点が高い簡単なテストと、平均点が低い難しいテストでは、点数だけを比べても実力は判断できません。
しかし、偏差値を使えば、異なるテストでも自分の学力を比較しやすくなります。
偏差値は、平均点だけでなく、受験者全体の得点のばらつき(標準偏差)も使って計算されるため、自分で正確に求めるのは簡単ではありません。
そのため、多くの場合は模試の結果で確認します。
模試では、全体の偏差値だけでなく、教科別や分野別の偏差値も確認できます。
「数学は偏差値65あるけれど英語は55だった」「国語は安定しているが理科に課題がある」といったように、自分の得意・不得意を具体的に把握することができます。
また、偏差値は一度の結果だけで判断するものではありません。
模試を継続して受けることで、自分の偏差値が上がっているのか、あるいは伸び悩んでいるのかを確認できます。その変化を見ながら勉強方法を見直していくことが、志望校合格への近道になります。
模試の成績表が返ってきたら、点数だけを見て一喜一憂するのではなく、偏差値や教科ごとの分析にも目を向けましょう。
志望校の合格目安となる偏差値と比較しながら、自分に足りない部分を確認し、今後の学習計画に活かしていくことが大切です。