「何を文字で置けばいいのか分からない…」
証明問題が苦手な人から、よく聞く言葉です。
では、こんな問題を考えてみましょう。
《問題》
「連続する4つの整数の和は必ず2の倍数になることを証明しなさい。」
まず、本当にそうなるか確かめてみましょう。
1+2+3+4=10
5+6+7+8=26
10+11+12+13=46
たしかに、どれも偶数ですね。
でも、証明では「たまたまそうなった」では不十分です。
どんな連続する4つの整数でも必ずそうなることを示さなければなりません。
そこで考えてみてください。
連続する4つの整数を文字で表すとしたら、どの数を文字で置けばよさそうですか?
実は、こういう問題では、最初の整数を文字で置くことが多いです。
最初の整数を x とすると、その次の整数は何になりますか?
x+1 ですね。
では、その次は?
x+2。
さらにその次は?
x+3。
つまり、連続する4つの整数は
x, x+1, x+2, x+3 と表せます。
では、これらを全部足してみましょう。
x+(x+1)+(x+2)+(x+3)
計算すると、
4x+6 になります。
ここで考えてみてください。
問題のゴールは何でしょうか?
「2の倍数になること」を証明したいですね。
では、「2の倍数」を別の言い方で表すとどうなりますか?
2×整数 です。
そこで 4x+6 を変形してみます。
4x+6=2(2x+3) となります。
ここで 2x+3 は整数です。
つまり、
2×整数 という形になりました。
したがって、この和は必ず2の倍数です。
証明問題で迷ったら、まず次の2つを自分に聞いてみてください。
① 問題の特徴は何だろう? → 今回なら「連続する整数」「和が必ず奇数になる」など。
② 最終的にどんな形を作ればいいんだろう? → 偶数なら「2×整数」奇数なら「2×整数+1」など。
この①、②が見えているだけで、「何を文字で置けばいいのか分からない」という状態から抜け出しやすくなります。
証明は難しい計算よりも、「どんな形にしたいのか」を先に考えることが大切です。