理科の物理分野が苦手な人の多くは、「公式を覚えれば解ける」と思って勉強しています。
もちろん、公式を覚えることは大切です。しかし、公式だけを暗記しても、テストで少し問題の形が変わると解けなくなってしまいます。
例えば、「速さ=道のり÷時間」という公式は知っていても、「時間を求めなさい」と言われると手が止まってしまう人がいます。
また、電流や電圧、力の問題でも、公式は覚えているのに、どの公式を使えばよいのか分からなくなることがあります。
これは、公式の意味を理解しないまま暗記していることが原因です。
物理分野で成績を伸ばしたいなら、「なぜこの公式になるのか」を考えながら勉強することが大切です。
例えば、「速さ=道のり÷時間」は、「1時間あたりにどれだけ進んだか」を表しています。
もし60kmを2時間で進んだなら、1時間では30km進みます。
だから、
60km ÷ 2時間=30km
となるのです。
この意味を理解していれば、「時間を求める問題」や「道のりを求める問題」も、公式を丸暗記しなくても考えられるようになります。
電気の分野でも同じです。
「直列回路では電流は同じ」「並列回路では電圧は同じ」と暗記するだけでは、時間がたつと忘れてしまいます。
しかし、「電流は電気の流れる量だから一本道なら途中で増えたり減ったりしない」「並列回路では枝分かれしていても、それぞれの回路には同じ電源がつながっているから電圧は同じになる」と考えれば、忘れにくくなります。
また、物理分野では実際の現象をイメージすることも重要です。
問題を解くときは、「ボールが転がっている様子」「電気が流れている様子」「ばねが伸びたり縮んだりする様子」などを頭の中で思い浮かべてみましょう。
イメージできるようになると、問題文だけでは気付かなかったことが見えてくることがあります。
物理は、一度理解すると似た問題にも応用できる教科です。
間違えた問題をそのままにせず、「なぜ間違えたのか」「どこで考え違いをしたのか」を確認してから、もう一度自分の力で解き直してみましょう。
「解説を読んで終わり」では、本当に理解したことにはなりません。
最後まで自分の力で解けるようになって初めて、その問題は身に付いたと言えます。
物理分野は、暗記だけではなかなか点数が伸びません。
公式の意味を理解し、実際の現象をイメージしながら考える習慣を身に付けることで、「難しい」と感じていた問題も少しずつ解けるようになります。
最初は時間がかかっても構いません。
一つひとつの現象を理解しながら勉強を続ければ、物理分野は必ず得意科目に近づいていくでしょう。