同じ時間だけ机に向かって勉強していても、最後まで集中して取り組める人と、途中で飽きてしまったり、気が散ってしまったりする人がいます。
この違いは、生まれつきの集中力だけで決まるものではありません。
では、「勉強に集中する」とは、いったいどのような状態なのでしょうか。
勉強が続かないと悩んでいる人の多くは、「勉強とは教科書を何度も読み、問題を解き、ひたすら暗記を繰り返すものだ」と考えています。
もちろん、知識を身につけるためには繰り返し学習することが必要です。
しかし、それだけを義務のように続けようとすると、勉強は苦しいものになってしまいます。
好きでもない作業を長時間続けるのは、大人でも大変です。
集中力が続かないのは、やる気がないからではなく、勉強そのものが単調で面白く感じられないことが原因なのかもしれません。
そこで大切なのは、勉強の内容を変えることではなく、勉強の仕方を少し工夫してみることです。
例えば、単語帳を使って暗記をするとき、多くの人は表に問題、裏に答えを書いて、それを何度も見返しながら覚えようとします。
しかし、それだけでは作業が単調になり、途中で飽きてしまうことがあります。
そんなときにおすすめなのが、「落書き暗記」です。
やり方はとても簡単です。単語帳の表には覚えたい言葉や問題を書き、裏には答えを書きます。
そして、その答えの横に、その内容を知ったときに感じたことや、「なるほど」と思ったこと、「どうしてこうなるのだろう」と疑問に思ったことなどを自由に書き加えてみましょう。
イラストを描いたり、自分だけが分かる語呂合わせを考えたり、思わず笑ってしまうようなだじゃれを書いたりしても構いません。
内容が少し変わっていても、自分にとって印象に残れば十分です。
このように、自分だけの工夫が詰まった単語帳は、市販の教材にはない特別な一冊になります。
ページをめくるたびに自分の考えや発見を思い出すことができるため、単なる暗記作業ではなく、「自分だけの教材を作る」という楽しみも生まれます。
その結果、自然と勉強に向かう気持ちが前向きになり、集中できる時間も長くなっていくでしょう。
集中力を高めようとすると、「我慢して最後まで頑張ろう」「苦しくても耐えよう」と考えてしまいがちです。
しかし、本当に大切なのは、苦痛に耐える力を身につけることではありません。
少しの工夫で勉強を楽しいものに変え、自分から取り組みたくなる環境をつくることです。
勉強を楽しめるようになれば、集中力は無理に出そうとしなくても自然と高まり、学習もこれまで以上に充実したものになるでしょう。